数年前、自動車メーカーで派遣社員として研究開発をしていました。
そのとき、正社員登用の話を頂きました。
当時のことを、詳しく紹介します。
仕事環境
派遣社員になる前、正社員として医療系のソフトウェア開発に携わっていました。
その会社が倒産寸前という状況になり、慌てて仕事を探し、某自動車メーカーの派遣社員になりました。
このとき、PG/SE経験6年ほどです。
派遣先では、研究開発のPGとして以下の業務に携わりました。
- ドライバーの状態を検知して眠気を判断するプログラム
- GPSを使った自動運転プログラム
- 他社メーカーとの車車間通信プログラム
- デモ用車両の開発
人がいないこともあり、裁量の大きい仕事を任されました。
PGのはずが、車の改造パーツを発注したり、敷地内のテストコースで車を運転したり、大変でしたがいい経験になりました。
大手企業なので無理な残業もなく、月20時間ぐらい。とても過ごしやすかったです。
ただ、研究施設が県外にあるので、移動が多く、その辺りは個人的に辛かったです。
正社員登用
仕事はやりがいがあって楽しかったのですが、ずっと派遣社員でいることに不安を感じていました。
働き始めて 9ヶ月たった頃、知り合いから正社員のオファーを頂き、条件も良かったのでそっちに行くことにしました。
数日後、派遣先のお偉いさんに個室に呼ばれました。






大手自動車メーカーの正社員ということで、悩みましたが、出張が多かったのと、年齢の割りに給料が良くなかったので、最終的には断りました。
長くいると給料は上がっていくという説明も受けましたが、ずっと同じ会社にいるのってどうなんだろう考えていた時期でもあったので、お断りすることにしました。
裏話
辞める前に、派遣元の営業さんと話す機会があり、裏話を教えてくれました。
その自動車メーカーでは、毎年12月に正社員登用したい派遣社員をピックアップして、派遣元の会社に打診するそうです。
派遣元によってはNGのところもあるそうですが、僕のところはOKだと聞きました。
僕の正社員登用は、自動車メーカーと派遣元の営業の間では内々で話していて、あとは本人次第というところまで進んでいたそうです。
そんな世界もあるんですね。
自分が評価されていたのは、嬉しい限りです。
まとめ
頑張って仕事をしていると、必ず誰かが見てくれています。
知り合いから正社員のオファーがあったのも当時の仕事を評価してくれたからだと思います。
どこで働くかは、タイミング次第というところもあります。
正社員登用の話、断って良かったかはわかりません。
ただ、確実に言えるのは、そのまま自動車メーカーの正社員になったとしても、今の収入には及ばなかったでしょう。