LINE BOOT AWARDS 2018で賞を頂いてから、LINE BOT サービスを運用しています。
最近は無料サービスも増え、お金をかけずにLINE BOTを作ることができます。
本記事では、LINE BOTの構築手順(Java)を紹介します。
もくじ
構築環境
以下の環境構築をゴールとします。
デプロイ用ソースコード
GitHubに「LINE Messaging API SDK」を実装したJavatのサンプルソースを公開しています。
こちらのソースコードを、Herokuにデプロイします。
ご自身のGitHubに保存してください。
LINEチャネル作成
チャネルは、簡単に言うとLINEとの通信路のことです。
LINEとAPI連携するためには、チャネルを作成する必要があります。
ここでは、チャネルの作成手順を説明します。
LINE Developersにログイン
LINE Developersにアクセスします。
Top画面:画面右上の「ログイン」をクリック
↓
ログイン画面:「LINEアカウントでログイン」をクリック
ご自身のLINEアカウントでログインしてください。
チャネルの作成
ログイン後、以下の手順でチャネルを作成します。
- 開発者の登録
↓ - プロバイダーの作成
プロバイダーは、アプリを提供する組織のことです。プロバイダー名には、ご自身の名前や企業名を入力してください。
↓ - チャネルの作成
チャネルタイプは、Message APIを選んでください。
以上でチャネルの作成は完了です。
LINE公式アカウント登録
次に、LINE公式アカウントの登録を行います。
LINE for Businessにログイン
LINE for Businessにアクセスします。
Top画面:画面右上の「アカウントの開設 (無料)」をクリック
↓
アカウント開設画面:「LINE公式アカウントの開設 (無料)」をクリック
↓
LINE公式アカウント開設画面:「未認証アカウントを開設する」をクリック
注意ポイント
今回は審査不要の未承認アカウントを作成しますが、サービス化するときは認証アカウントを使用してください。以下の違いがあります。
- 認証アカウント - LINE社の審査を通過する必要がある。LINEアプリ内での検索結果に表示される。
- 未認証アカウント - 個人・法人問わず審査なしで誰でも作成できるアカウント。
ログイン画面:「LINEアカウントでログイン」をクリック
ご自身のLINEアカウントでログインしてください。
LINE公式アカウント登録
ログイン後、LINE公式アカウント作成画面が表示されます。
LINE公式アカウント作成画面:必須項目を入力
LINE公式アカウントが作成されました。
以上でLINE公式アカウントの登録は完了です。
Herokuアプリ作成
HerokuはクラウドベースのPaaSです。
簡単に無料でWebアプリケーションを公開することができます(無料版は機能の制限あり)。
では、Herokuのアプリを作成していきます。
アカウント登録
アカウントをお持ちでない方は、ここから登録を行ってください。
アプリ作成
Herokuにログインします。
ログインしたら、右上の「New」をクリックし、「Create new app」を選びます。
App nameを入力し、アプリを作成してください。
注意ポイント
App nameはユニークである必要があります。
既に他の人が登録している場合は「 is not available」が表示されるので、別の名前にしてください。
以上で、Herokuのアプリ作成まで完了しました。
続いてHerokuの設定です。
Herokuの設定
作成したHerokuアプリに設定を加えていきます。
自動デプロイの設定
Herokuは、GitHubからの自動デプロイが簡単に設定できます。
まず、デプロイするGitHubのリポジトリを選択します。
③はソースコードを保存した、ご自身のGitHubを選択してください。
次に、ブランチを選んで「Enable Automatic Deploys」をクリックします。
以上で設定完了です。
GitHubにプッシュすると自動デプロイされます。
手動デプロイ
自動デプロイの設定は終わりましたが、GitHubが更新されないとデプロイはされません。
初回だけは、手動でデプロイを行います。
と言っても「Deploy Branch」をクリックするだけです。
手動デプロイの結果は、以下の画面で確認することができます。
ビルドに成功し、デプロイされているのが分かります。
環境変数の設定
LINEとのAPI連携で必要なチャネル情報を環境変数に設定します。
チャネル情報取得
LINE公式アカウント管理画面にログインします。
アカウントリストから、作成したLINE公式アカウントを選んでください。
「Messaging APIを利用する」をクリックします。
作成したプロバイダーを選択し、「同意する」を押します。
Messaging APIが利用できるようになりました。
次に、LINE Developersにアクセスして、プロバイダーのチャネル設定から、LINE公式アカウントをクリックします。
表示されたLINE公式アカウント画面から、次の2項目(チャネル情報)をコピーしてください。この後、Herokuの環境変数に登録します。
チャネル基本設定:チャネルシークレット
Messaging API設定:チャネルアクセストークン
※表示されない場合は発行ボタンを押す
Heroku環境変数
Herokuに戻って「Reveal Config Vars」をクリックします。
環境変数を設定します。
CHANNEL_SECRET:チャネルシークレット
CHANNEL_ACCESS_TOKEN:チャネルアクセストークン
以上で環境変数の設定は完了です。
Webhookの設定
最後に、LINEメッセージの送信先(HerokuのURL)をWebhookに設定します。
LINE公式アカウント管理画面の応答設定を変更します。
LINE Developersにアクセスして、Webhookを設定します。
プロバイダーのチャネル設定から、LINE公式アカウントを選んでください。
Messaging API設定 > Webhook設定
「編集」からWebhook URLを入力、Webhookの利用をONにします。
Webhook URLは、Herokuの Settings > DomainsのURLに「/callback」を付加したものになります。
例えば、上図の赤枠が「https://xxxx.herokuapp.com」だった場合、Webhook URLは「https://xxxx.herokuapp.com/callback」となります。
LINEで動作確認
スマホで動作を確認してみましょう。
LINEに、QRコードを読み込んで友だち追加をします。
QRコードは、LINE公式アカウント管理画面の ホーム > 友だち追加 から確認することができます。
友だち追加が終わったら、なんでもいいので文字を送信してください。
「テスト」という文字が返ってきたら成功です。
まとめ
Herokuを使って、無料で簡単にLINE BOTサービスを構築することができました。
ここまでできれば、あとはJavaの世界です。
メッセージ返信部分を自由にカスタマイズして、ご自身のサービスを作ってみてください。
LINE BOT開発参考ドキュメント
- LINE BOTを作ろう! Messaging APIを使ったチャットボットの基礎と利用例
初心者の方は読んでみてもいいと思います。
- 世界一わかりやすい LINE公式アカウントマスター養成講座2
LINE公式アカウントについて詳しく書かれています。
- LINE公式アカウントの開設方法(動画) LINE公式動画です。
- LINE公式ドキュメント Messaging APIの概要 Messaging APIのLINE公式ドキュメントです。最新情報はここにあります。